味覚の変化

妊娠中は、味覚の変化に苦しみました。

ごはんをあまり食べることができなかったのと、
大好きだったかぼちゃの煮物やおでん、少し酸味の効いたものは匂いもダメでした。

この時、母が貧血にいいとテレビでやっていた切り干し大根をお酢で炒めたものを
頻繁に作って食べていたのですが、
この時のお酢の匂いがどうしても気持ち悪くなってしまい、
キッチンに近づかないようにしていました。

逆に普段はほとんど食べなかったフライドポテトなどのジャンクフードや
おせんべいはすごく食べたくなりました。
食べるとすぐに太ってしまうこともあって、食べないようにはしていましたが、
「あー、食べたい」
とよく思っていました。

今考えると、
ちょっと神経質すぎたかな?
とも思うのですが、
妊娠中に食べていいもの、よくないもののリストが雑誌に載っていて、
このリストを雑誌から切り離して冷蔵庫に貼ってよく見ていました。

初めてのことですし、せっかく宿った赤ちゃんをとにかく健康に産みたい
とそればかり思っていたので、少しでもリスクがあるならそれは排除したい
という気持ちが働いたのだと思います。

サーモンとかチーズとか、リストの中には大好きなものもあったのですが、
妊娠中はぐっとガマンをしてました。

飲み物も相変わらず、白湯ばっかり。
当然、カフェインが少しでも含まれるものはほぼとりませんでした。
コーヒー、2、3杯くらいなら問題ないって言いますけどね。

友人に聞いてみたところ、それほど気にしたという子はいなかったので、
あまり神経質になる必要はないようですが、高齢出産となると
何事にも慎重になってしまうようです。

出生前診断、受けますか?

出生前診断、私は受けませんでした。

2017年7月の毎日新聞の記事によると、
妊婦の血液から胎児のダウン症などを調べる「新型出生前診断」を受診した人は
検査を始めた4年間で計4万4645人だったとする集計結果が出たそうです。
4年目は約1万4000人で前年より1200人増えた。
これは高齢出産の増加を背景に、受診者が毎年増え続けているのだそう。

私が通っていた病院では、
出生前診断を受けるかどうか聞かれませんでしたし、
仮に陽性反応が出たときにどうしたらいいのか、
結論が出なかったから、ということもあります。

私たち夫婦は、
「もし、検診の時に何んらかの異常があれば、
先生が受けるように勧めるのではないか、
それがなかったのであれば問題ないのだろう」
と話し合い、そう信じることにしました。

それでも、出産するその時まで心配でしたが。
40歳を超えるとダウン症の確率がグンと上がると聞きますし。

もし二人目を妊娠することができた時、
出生前診断を受けるのか・・・
やっぱり今でも結論が出せません。

人工授精や体外受精、3Dエコーなど、科学の進歩による恩恵を
受けていることもいっぱいありますが、
一方で出生前診断のように科学の進歩により厳しい選択を迫られる
場面も出てきます。

もし、またこういった選択をする直面になったときには
夫婦で結論を出していきたいと思います。

つわり

わたしの場合、つわりは5ヶ月くらいまでありました。

つわりには色々な種類がありますよね。
吐きつわり、
食べつわり、
眠りつわり
においつわり など
頭痛や便秘、下痢もつわりの一種のようです。

わたしは5ヶ月くらいでまで続きましたが、
「吐きつわり」時々「食べつわり」といった感じでした。
そして、いつも体調がすぐれない感じが続きました。

高齢出産だからということもなく、普通につわりがあり、
炊きたてのご飯の匂いや、炒め物の匂いがめっきり苦手になりました。

それでもきっと私のつわりは軽い方で、
私の友人は出産まで続き、妊婦なのに痩せている感じでした。

加えて、私は自宅で仕事をしていたので、
満員電車に乗ることもなければ、
つらければ横になれる環境だったこともよかったのだと思います。

私がトイレで「うっ」と吐きそうになっていると、
彼は「ドラマで見る妊婦みたいー」となぜか嬉しそう。

きっと彼も赤ちゃんができた喜びを、私を通して感じていたんだと
思います。

いい病院ってなんだろう

前回の記事で「いい病院」だったと書きましたが、
「いい病院」ってなんでしょうか?

他の方はどのように病院を選ぶのでしょうか?
キレイだから?
近所だから?
そこしかなかったから・・・?

大学病院で産む、自宅で産む、助産院で産む、など選択肢は色々あると思います。
私ももっと若ければ、助産院で産みたかったです。

わたしのような高齢出産になると、
難産になる確率が高いことや、
妊娠高血圧症候群などのリスクがあるため、
どうしても出産できる場所(病院)が限られてしまう。
それは私もよく理解していました。

私の通っていた病院が「いい病院」だった一番は、
高齢出産でも全く問題がない、特別扱いをしないところです。

私は「高齢出産」ということをすごくすごく気にしていました。
高齢出産ならではのリスクを踏まえた上でだと思いますが、
私が気にしていると先生が、
「年齢は関係ない。
 うちは高齢でも帝王切開を進めることもしません。」
と言ってくださり、さらに
「これは持論ですが、実際の年齢はあまり関係なく、
 見た目年齢ってすごく大切で、utaha-haさんの場合、
 見た目が若いので全然問題ないと思っていますよ。
 あくまでも持論ですけどね」
と言ってくださりました。
これは私にとってずっと励みになっていました。

転院

母子手帳をいただく手続きと同時に、 転院の手続きもとっていただきました。

私の通っていたクリニックでは、検診は受けることができても 出産はできない為、出産できる病院に転院する必要があったのです。

「何かあったらいつでも来てください。」と 先生がおっしゃってくださり、
はじめにここに来てよかった、と 改めて感じました。

転院先の病院をいくつか紹介していただいたのですが、 近くの総合病院は、子宮ポリープの手術や稽留流産の手術をした 暗い経験があるので、一駅隣の病院を選びました。

この選択は間違いなかったと、今でも思います。
今でも娘がお世話になっているくらい、いい病院ですし、
はじめに診ていただいた先生もサバサバした、とてもよい先生で 検診は、いつもこの先生にお願いしていたくらいです。

母子手帳

2016年2月26日、いつもの検診で問題がなかった為、 母子手帳をもらってくることになりました。

「とうとうこの時が来たか〜」
待ちに待った母子手帳を手にする日がやってきました。

病院を出るとすぐに、近くの出張所に行き、 母子手帳をいただきました。
手にした時、
私もママになれるんだ。
と感動とともに なんとも言えない幸せな気持ちが湧き上がってきたのを覚えています。

すぐに写真を撮って彼に送信しました。
彼も感動したようで、嬉しそうな顔が想像できるような返事が返ってきました。

やっと、少しだけ安心したような、前に進めたような気持ちになれました。
ここから私の幸せなマタニティライフが始まりました。

漢方薬

妊活の時から調合してもらっていた漢方薬局の先生にも
妊娠のご報告をしたところ、とても喜んでくださいました。

やっぱり、漢方薬の調合がよかったのだと、大満足の様子でした。
漢方薬は本当に効き目があったように思います。
この漢方薬は出産間近まで飲み続けていました。

それと同時に、「バイオリンク」を飲み始めました。
これは漢方薬局で進められたもので、お腹の赤ちゃんに良い影響を与えるということでした。

この薬のおかげで、赤ちゃんは元気にすくすく成長したのかもしれないと 思っています。

1週間毎の検診

その後、1週間おきに検診に行きました。

週に一度、赤ちゃんの様子を見ることができたので、 月1回の時よりも安心感はありました。
ただ、先生の一言に一喜一憂して、
少し小さめかな、と呟かれると、 育ってないのでは?と心配が募ったり、
問題ないかな、と呟かれると 安心したり・・・
といった感じに。

4回目の検診後、赤ちゃんが小さいという言葉に、 どうしても心配になってしまって、一度だけ、他の病院にも 行ったことがあります。

結局その病院でも特に問題がない、という結果だったのですが、
コミュニケーションって大切なんですね、
言葉少ない先生だとどうしても心配になってしまうことがありました。
今考えると必要以上に、ビクビクしていたような気がします。

この時に購入したのが、「エンジェルサウンズ」です。
まだ赤ちゃんが小さすぎて、心臓の場所を見つけるのも一苦労で聞こえたり、
聞こえなかったりしたのですが、2日おきくらいには夫婦で聞いて 安心していました。

陽性反応

2016年が明けた1月20日、妊娠検査薬で陽性反応がありました。

生理予定日から1週間くらい経ち、数日前からなんとなく体調が悪く、
まさか・・・と思いつつも、 これまでにも同じようなことがあったのであまり期待しないよう 過ごしていました。

そして満を持して妊娠検査薬でチェック。

陽性反応が出た妊娠検査薬を握りしめ、嬉しくて泣きながら彼に結果を見せると、 彼も泣いて喜んでくれました。

でも前回のことがあるので、二人とも冷静に、 しばらくは誰にも言わないでおこうと決め、1週間後、病院に行くことにしました。
それまでの1週間はうれしいけど心配、二人でドキドキ、ニヤニヤしながら過ごしました。

翌々日の22日には後輩の結婚式に出席させて頂いたり、
友人とのランチや仕事など極力普通に過ごしていました。

そして1週間がたった28日、
いつも通っている近所のクリニックへ行きました。

先生に陽性反応が出たことを伝え、クリニックでも尿検査、
そこでも陽性反応が・・・。

その後のエコー検査の結果、
ちゃんと子宮の中で、
赤ちゃんの心拍も確認できました。

私はただただうれしくて・・・
ドキドキしながら先生の診断を受け、エコー写真をみせていただきました。

先生は何気なくポンと私の目の前にエコー写真を置かれましたが、
私は感動し、エコー写真に釘付け。
まだ形も豆粒のようで、子宮の中にぽつんといるだけ、
それでも思わず「かわいい」とつぶやいてしまうほどの感動でした。

先生も「よかったね。」とは言いつつも私たちと同じ、
先のことが不安だったのだと思います。
このまま少し様子を見よう、ということになりました。

私も一瞬、不安な気持ちを忘れましたが、
そうだ、私は高齢出産なんだ、
また前回のようになったらどうしよう、
と嬉しいけれど不安、そんな複雑な気持ちが舞い戻ってきました。

それから1週間ごとにクリニックへ行き、赤ちゃんの様子を見守りました。
1週間の間は本当に不安で不安で・・・。
無事に育って欲しい、
でも前回のようにお空に帰ってしまったらどうしようと。

それでも、うれしくてうれしくて、1週間毎の通院は
ドキドキワクワクでした。

妊活中の生活

妊活中、お仕事も出来る範囲でしながら、
大学にも通いながら (会社を退職してから通信で芸大に通い始めていました。) プラセンタ注射や漢方薬を続け、タイミングをとり続けていました。

旦那さんが出張だと言えばついて行き、出張+旅行を楽しんだり、
美味しいものを食べたり、
いろんな講演を聞いて語り合ったり、
とにかく、二人の生活を満喫していました。

2015年12月、毎年恒例となっていた海外旅行へも行きました。
この海外旅行が、子供を授かる前の最後の旅行となりました。